並列推論マシンPIM : 中期PIMのハードウェア構成について
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概要
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ICOTでは、 要素プロセッサ(PEと略す)を100台程度の規模で接続した中期PIMの研究開発を進めている。中期PIMでは、並列処理方式の研究と、それを反映したハードウェア・アーキテクチャの研究との協調関係を重要視している。ハードウェア・アーキテクチャの研究テーマには、PE単体の高速化に関するものと、それらの結合方式に関するものとがある。PE単体に関しては、タグ付データの操作機構、パイプライン処理、さらにコンパイラの適化能力を十分引き出す機械語の導入等による高速化手法が明らかになってきた。一方、並列推論マシンの立場からみると、PE単体以上に重要な研究テーマとして、PEとPE、或いはPEとメモリ等の結合方式が挙げられる。但し、PEの結合方式には、未解決な問題点が多いのが現状である。そこで、本稿では、主に、(1)中期PIMにおける共有メモリを介したPEの結合方式、(2)共有メモリ・アクセスを高速化する並列キャッシュ・メモリ(3)共有メモリのロック機構等について報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01
著者
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後藤 厚宏
(財)新世代コンピュータ技術開発機構第4研究室
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六沢 一昭
(財)新世代コンピュータ技術開発機構
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松本 明
新世代コンピュータ技術開発機構
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六沢 一昭
沖電気工業株式会社
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後藤 厚宏
(財)新世代コンピュータ技術開発機構
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松本 明
(財)新世代コンピュータ技術開発機構
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