メッセージの追い越しがある分散環境における低コストな外部参照管理

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概要

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本稿では、並列論理型言語の分散処理系における低コストな外部参照管理について述べる。分散環境における外部参照管理の手法として重み付き参照カウントを用いた方式が知られているが、重み付け管理のコストが大きい。単一参照であるデータを輸出する際は単純に外部参照アドレスだけを用いるべきであろう。ところが外部参照を輸入した側で多重参照になることがあり、そのような外部参照に対して読み出し/書き込み(unify)処理を行なう場合は、メッセージ(%read/%unifyメッセージ)を送信する時に外部参照ポインタを解放することができない。その結果、後に外部参照ポインタを解放した時に送信する%rleaseメッセージに%readあるいは%unifyが追い越されてしまい、処理が正しく行なわれない恐れがある。本稿では、1ビット情報を用いることによって輸入後の多重参照に対処する方式について述べる。
社団法人情報処理学会の論文
1990-09-04

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