PRAMプログラムからpthreadプログラムへの変換
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概要
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近年、主に高速計算を目的とした並列計算機の研究開発が盛んであい多種多様なアーキテクチャが存在している。また、それに伴つた言語モデルやコンパイラ技術などトンソフトウェア開発も活発でおる。しかしこれらのソフトウエアは、ある固定された計算機の専用言語/開発環境といった意味合いであることが多く汎用性の欠如が指摘されている。また、並列プログラミング自体の困難さについても、併せて指摘されている。この問題について、ベクトルプロセッサに対する自動ベクトル化コンパイラなどが成功を収めている。しかしこれについては、単一プロセッサであることなどの好条件か背景としてあったことが否定できない。また、通常の逐次プログラムを並列プログラムに変換する方向での生産性向上を狙った研究などもなされているが、副作用の除去などが難しく、実用に至っているものはほとんどない。これに村し、例えばオブジェクト指向言語などの、並列性が高く抽象的な言語を各種計算機に実装することによる解決が有望視されている。本稿では、仮想並列計算機PRAMをプログラミングパラダイムとした言語の実装について考察する。また、その実現の一部として、PRAMアルゴリズムからpthreadライブラリが用意されている計算機上での実装の試みについて報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-03-06
著者
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