ヤマナラシ培養カルスの茎葉分化に与えるNH_4NO_3の量とZeatinの濃度の効果
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概要
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ヤマナラシ雑種カルスの継代培養数と全形成能との関係を調べているなかで, 誘導後約6カ月間継代培養したカルスからの茎葉分化には, WOLTER & SKOOG(WS)培地のNH_4NO_3を増量することが効果的であり, また6-(4-hydroxy-3-methyl-2-trans-butenylamino)purine(Zeatin)の適切な濃度をみとめた。分化用基礎培地として用いたWS-培地にはNH_4NO_3が50mg/l処方されているが, これを676mg/lに増した場合, 茎葉を分化するカルスの割合が高くなった。しかし, 1,637mg/lに増すと逆に低くなった。またZeatinの効果的な濃度は3.16×10^<-6>Mまたは10^<-5>Mであり, ことにNH_4NO_3を676mg/lに増して, Zeatinをこれらの濃度で加えた培地上のカルスからの茎葉分化は高率を示した。Zeatinの低濃度(10^<-6>M)ではまったく効果がなく, また高濃度(3.16×10^<-5>M)では抑制効果がみられた。
- 日本森林学会の論文
- 1981-02-25
著者
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