マツノザイセンチュウの加水分解酵素によってひき起こされるマツの材線虫病の初期症状 : セルラーゼの病原物質としての可能性
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概要
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酸性フクシン溶液を用いた樹液流動追跡法で検出されるマツの材線虫病の初期症状は, 市販の細胞壁分解酵素をマツ苗木に与えることによって, 人工的に再現された。1%のセルラーゼOnozuka R-10 0.5mlをアカマツの3年生苗木に与えると72時間以内にシュート全体が枯死した。樹脂漏出と部分的な木部の樹液流動の阻害などの病徴は, マツノザイセンチュウの粗抽出液, あるいはその高分子分画を苗木に与えることによってもまた, 再現された。マツノザイセンチュウの抽出液には, セルラーゼの活性が存在し, セファデクスG-75カラムにより分離され, 至適pHは6.5であった。マツノザイセンチュウの生成するセルラーゼは, 本病の初期症状発現の原因であり病因の有力な候補物質である。
- 日本森林学会の論文
- 1985-09-25
著者
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山本 直樹
農水省林試
-
小谷 圭司
農水省林試
-
佐々木 恵彦
For. and Forest Prod. Res. Inst.
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小谷 圭司
林業試験場
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佐々木 恵彦
林業試験場
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山本 直樹
林業試験場
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西山 嘉彦
林業試験場
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西山 嘉彦
森林総合研究所木曽試験地
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