崩壊状況の推移よりみた将来の崩壊予測についての研究
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概要
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崩壊はそれに関係するすべての因子の総合された結果として発生するものである。そこで時期を変えて同一地域を撮影した4組の空中写真を用い, 崩壊状況の推移を測定した。そしてポアソン過程における推移確率を用いて, 流域ごとの崩壊に対する抵抗性を表わすパラメーターを求めた。これらのパラメーターは近い将来も変化することはないという仮定のもとに, t年間の崩壊の発生および復旧に関する確率分布の平均値を推定し, 崩壊面積に換算した。これらの予測値は空中写真による実測値と比較的よい一致をみた。さらに崩壊面積の究極的な値を推定し, 将来の崩壊状況の推移の方向性を示した。
- 日本森林学会の論文
- 1975-04-25
著者
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