山地崩壊の推移による崩壊危険地帯予知に関する研究
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概要
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崩壊はそれに関係するすべての因子の総合された結果として発生するものである。そのため同一地域を一定間隔で撮影された3組の空中写真を用いて個々の崩壊地の推移を測定し, 小流域毎にまとめ, その推移状況から近い将来の崩壊危険度を下記の式で予測すると共に, その妥当性を確かめてみた。[numerical formula]D : 崩壊危険率 (%)T : 調査期間 (年)S : 対象面積 (ha)X : 拡大面積 (ha)Y : 不変面積 (ha)Z : 復旧面積 (ha)2測定期間にわたって調査した結果, この式で示された崩壊危険率は対象地域の崩壊状況をよく表わしていることが確かめられた。さらに林相別に崩壊危険率を検討した結果, 崩壊が壮齢林よりも幼齢林に集中する傾向がはっきりとみられた。したがって森林の取り扱いが山地崩壊に大きな影響を及ぼすことが推測された。
- 日本森林学会の論文
- 1972-04-25
著者
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