傾斜地の流出機構についての基礎的研究(I) : HORTONの浸透能に関する二, 三の考察
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概要
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筆者は斜面の浸透現象について既往の実験資料を用いて検討した。その解析結果を述べると, 1.HORTONは降雨中の浸透曲線を次式で与えた。[numerical formula]しかし, NEALの実験資料で解析した結果降雨初期において実験値と計算値ではかなりの差が認められた。2.HORTONはまた初期浸透能と降雨直前土壌水分との関係を次式で表わした。[numerical formula]この式の場合も実験値のちらばりが大きく, 上記の関係が成立つか疑問である。3.筆者は以上の理由で浸透現象を精確に求める関係式を再検討した。次式は筆者が2,3の仮定のもとに理論的に求めた浸透曲線式である。[numerical formula]この式で解析した結果, 実験値との適合は良好であった。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1974-03-25
著者
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