山地で用いる貫入試験機の測定値の標準化
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概要
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山地斜面の土層構造および土の物理的性質を探査する貫入試験機には, 携帯性, 操作の容易さなどを考慮して, 調査者が創意工夫した種々のものが使用されている。しかし, これらの試験機から得られる測定値は, 試験機の諸元が異なるため, 同じ土質の地盤を探査しても異なる値が得られ, 測定値を直接比較検討することが困難である。本報告では, 実用上の立場から, 種々の貫入試験から得られる現地のばらつきの大きな測定値を, コーン(またはサンプラー)が土になす単位体積当りの仕事uという貫入の最も基本的な物理的関係を示すパラメータを用いて標準化する方法について検討した。この結果, 本研究でとり上げた貫入試験機での測定値が相互に換算可能となり, また, マサ土については, 測定値から土の乾燥密度ρ_dの概略値の推定ができることになった。
- 日本森林学会の論文
- 1987-08-25
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