コガネムシ幼虫頭部測定による令数, 世代数の判定について
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概要
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海岸砂丘地の砂防植栽クロマツに加害するシロスジコガネ, アオドウガネの2種の生態について一連の調査研究を行つてきた。本報告は, 1954年において3回にわたつて採集した幼虫の頭部キチン質の部位11ヵ所を選び, これをマイクロメーターで測定して得られた値に木枠内飼育調査結果を加えて幼虫の令数並びに世代数の判定を行つたもので, その概要は次のようである。(1) シロスジコガネ, アオドウガネ両種共, 幼虫は3令を経過し, 2回の脱皮を行つて蛹化する。(2) 令の決定には指標部位として, 両種共頭巾が最適であり, これについでシロスジコガネでは頭長, 前頭長, 大顎長が, またアオドウガネでは頭長, 前頭長がそれぞれ適している。(3) シロスジコガネでは2年に1世代を経過し, アオドウガネの多くは年に1世代であるが, 一部分のものは1世代を経過するのに満2年を要する。
- 日本森林学会の論文
- 1955-08-25
著者
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