Beauveria bassianaを培養したシート型不織布帯の施用によるマツノマダラカミキリ成虫の制御
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概要
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Beauveria bassianaを培養したシート型不織布帯を網室内のマツ丸太上に置き, さらに丸太ごとビニールシートで被覆した。そこから羽化脱出したマツノマダラカミキリ成虫を毎日捕獲し, プラスチックカップ内で個体飼育し, 死亡日と菌糸の叢生の有無などを記録した。カミキリ成虫(雄+雌)の生存率は, 不織布帯の無施用区では, 15日経過しても82.0%と高く, 30日で72.7%, 45日で53.9%, 60日で44.9%と漸減した。不織布帯の施用区では, 15日経過で45.9%と急減し, 30日で23.2%, 45日で5.9%, 60日で2.7%へと減少した。生存率の減少は後食と産卵に影響し, とくに産卵総数は不織布帯の施用区が無施用区の24.3%と推察される。60日間の全死亡虫からのB. bassiana叢生率は, 不織布帯の施用区では65.4%と高かったが, 無施用区では0.7%と低かった。
- 日本森林学会の論文
- 2000-08-16
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