落葉広葉樹林内と林外におけるブナ稚樹の葉数およびシュート伸長の季節変化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
オニグルミ林下と隣接の林外開放地で, 植栽後4成長期間を経過したブナ稚樹のシュート当りの葉数やシュート伸長量の季節的変化を調べた。葉数, シュート伸長量とも林外が林内を上回っていたが, 開葉・落葉パターンに大きな違いはなく, ブナ稚樹の可塑性の低さが伺われた。林内稚樹は林外に比較し, シュートおよび葉身長形成時期が早く, 落葉時には逆に遅くまで葉を維持した。さらに, 葉が陰葉化する傾向があった。これらの結果は, ブナ稚樹が林外での成長拡張機能よりも林内での耐性機能において有利であることを示唆した。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1999-02-16
著者
関連論文
- 多雪地帯のスギ人工林皆伐跡地において標高の違いが木本種の定着に与える影響
- 冷温帯地域におけるミズナラ集団枯損被害跡地の植生変化
- ミズナラ集団枯損被害が二次林の樹種構成に与える影響
- ブナ科3種の堅果の豊凶予測--雄花序落下数および着果度と堅果生産数の関係
- 枝の添伸成長に伴うミズキの葉の生産性と冬芽形成
- ミズキの葉の展開とシュート伸長
- キアシドクガの発育に及ぼす温度の影響
- ミズナラとブナを主とする二次林に対する間伐が幹の肥大成長や後生枝の発達に与える影響
- 冷温帯のスギ人工林の下層での広葉樹のフェノロジー
- 森林生態学が支える広葉樹林施業
- 森林生態学が支える広葉樹林施業(森林生態学と林業・林学)
- ブナの種子が10年振りに大豊作(北から南から)
- 石川県林業試験場
- 冠雪害を受けたスギ人工林内での9種落葉広葉樹の侵入様式
- 落葉広葉樹林内と林外におけるブナ稚樹の葉数およびシュート伸長の季節変化
- 積雪地帯における広葉樹林造成・改良技術
- 人工林における下層植生量と鳥類生息状況の関係--2010年録音調査の結果
- 立地環境要因によるスギ高齢林の地位指数および形質の推定
- 萌芽更新したコナラの成長に対する芽かきと施肥の効果--17年間の試験結果
- 高密度に更新した幼齢海岸クロマツ林に対する除伐効果
- 放置竹林の竹棹発生と断面積密度
- コナラ二次林の地位指数曲線の作成及び立地条件と生長との関係について
- 落葉広葉樹二次林の改良施業に関する研究 (I) : ブナ二次林の生長に対する整理伐の効果
- 林分管理および立地環境が針葉樹人工林内の広葉樹の更新に与える影響
- 海岸クロマツ林の密度管理と間伐効果
- 落葉広葉樹10種の枝打ちによる傷の巻き込みと成長の関係
- 若齢ブナ人工林の現存量と生産力の推定
- スギ人工林における木本種の埋土種子数と種構成
- 低標高のブナ天然生林の構造と稚幼樹の更新状況--白山市鴇ヶ谷の事例
- スギ人工林のギャップに植栽された3種広葉樹の初期成長と生長阻害要因
- アテ試験林の施業経過--複層林誘導試験
- 伐採林齢がミズナラの萌芽更新に与える影響
- 放置期間の違いが竹林の下層植生の発達に与える影響
- ケヤキの樹高と樹冠幅の関係による直径成長の予測
- 放置期間の違いが竹林の下層植生の発達に与える影響