利用価値分析による森林経営基盤整備計画のシステム化(III) : 三重県下の森林組合を対象とした森林経営環境構造解析

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概要

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利用価値分析法は、あるプロジェクトの投資効果を把握するために、その便益と費用にかかるすべての考えうる影響因子を評価基準として可測化し、評価基準ごとの重要度や選好性に比例した重み付けによって、代替案を多次元的に総合評価する手法である。前報では、利用価値分析法による森林経営基盤整備計画策定のための基本方式について、滋賀県下の森林組合の経営環境構造解析事例により検討した。本報では、目下、広域合併による組合の組織・構造改善に着手している三重県下の森林組合を対象として解析を行い、利用価値分析を前提とする経営基盤整備計画のシステム化法の定式化を図った。その結果、組合間の地域間格差や分化構造、圏域形成のための拠点作りや類型化等、広域合併化への具体的な整備計画策定のための枠組み条件を提示しうることが明らかとなった。
日本森林学会の論文
1994-11-01

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