針葉樹混牧林に関する研究(II) : 牧草導入した混牧林における適正放牧強度の推定
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概要
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前報の適正放牧強度の推定方法を基礎に、牧草導入された混牧林を対象とした適正放牧強度の推定方法について検討した。林分の収量比数Ryと牧養力の関係において、牧草の導入効果が町が0.7の時点で消滅する点に注目し、牧草導入された場合のRy・S-牧養カモデルを考案した。また、牧草導入にともなう施肥が樹高成長をも促進することから樹高-年成長モデルを考案し、幼齢混牧林における樹高成長式を導いた。野草利用を前提とした適正放牧強度推定手順のうち、牧養方の推定と樹高成長の推定に関わる部分にこれらのモデルを適応し、牧草導入された場合の適正放牧強度推定方法を作成した。高萩スギ混牧林試験の結果を用い、野草型と牧草型についてシミュレーションを行ったところ適合性は良好であった。シミュレーションによれば全期間の適正放牧強度積算値は野草型では1,242cow-day/ha、牧草型では1,626cow-day/haと推定され、牧草導入の効果は31%にとどまることがわかった。
- 日本森林学会の論文
- 1994-01-01
著者
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