ニトベキバチ(Sirex nitobei)の体サイズと次世代生産能力
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概要
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ニトベキバチのメス成虫の体サイズと次世代生産能力の関係を調べるため, 新たに伐倒したアカマツ, クロマツの丸太に産卵させた。メス成虫の脱出直後の生重と蔵卵数の間には明瞭なべき乗関係が認められた。この関係と産卵後の残存卵数を用いて実際の産卵率, 産卵数を推定し, 生重との関係を調べたところ, いずれも有意な正の相関を示した。また, この強制産卵条件下での平均産卵率は約40%と推定されたが, 産卵率10%未満の個体の割合は約25%に達し, それらはいずれも生重100mg未満であった。これらの結果より, 本種の雌の繁殖成功度には体サイズが重要な要因であることが明らかにされた。
- 日本森林学会の論文
- 1993-09-01
著者
-
肘井 直樹
名古屋大学大学院生命農学研究科森林保護学研究室
-
福田 秀志
名古屋大学農学部森林保護学研究室
-
梶村 恒
名古屋大学大学院生命農学研究科森林保護学分野
-
梶村 恒
名大院・生命農・森林保護
-
肘井 直樹
名古屋大学
-
福田 秀志
名大農・森林保護
-
梶村 恒
Laboratory of Forest Protection, Graduate School of Bioagricultural Sciences, Nagoya University
-
梶村 恒
名古屋大学大学院生命農学研究科
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