アカマツおよびクロマツの更新に及ぼすマツ材線虫病の影響
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概要
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アカマツとクロマツの次世代生産に及ぼすマツ材線虫病の影響を野外で自然感染した個体と, 病原線虫を人工接種した個体を対象に調査した。本病により枯死したマツ個体では球果の形状が小さかったり, 閉鎖球果が頻出したり, あるいはシイナ率が高くなったり, 種子稔性が低下したりするような, 次世代生産能の劣化現象が見られた。しかし, 本病に対する抵抗性が高いマツ個体では病徴の進展が遅れるため, 球果や種子の発育はその悪影響を受ける前に完了していたり, たとえその影響を受けても小さなものに限られる。そのため, 比較的抵抗性が高い個体では, その抵抗性に応じて次世代を残す可能性が高くなるものと考えられる。
- 日本森林学会の論文
- 1993-07-01
著者
-
二井 一禎
京都大学農学部
-
二井 一禎
京大院農
-
二井 一禎
京大 大学院農学研究科
-
中井 勇
京大 農 演習林
-
中井 勇
京都大学農学部附属演習林上賀茂試験地
-
中井 勇
京都大学農学部
-
二井 一禎
京都大学農学研究科
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