トラクタ集材におけるけん引抵抗の動力学的研究(II) : 加振けん引法の理論解析と実機実験
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概要
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前報で加振けん引法の考え方について模型実験を行い, その有用性を確かめたが, 今回加振装置と半載荷でけん引される材の理論解析を行い, 実際に加振装置を試作し, トラクタけん引実験を行った。実験の結果, 加振けん引法によってけん引抵抗は10%減少し, 走行速度は5%増加した。これは振動の前半周期のある時間内においては木材がトラクタを前進方向に押し, けん引抵抗が0となるからであり, 前回の模型実験に近い値であり, 理論値ともよく適合する。加振けん引法によってけん引抵抗を減少させるためには, 木材の接地点での水平振動速度をトラクタの走行速度より大きくする必要があることも確かめられた。
- 日本森林学会の論文
- 1992-11-01
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