全木集材と全幹集材のけん引抵抗係数の比較
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概要
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プロセッサ等の利用に伴い全木集材の増加が予想されるが, 全木集材と全幹集材のけん引抵抗係数を小形トラクタを用いて検討した。1)けん引抵抗係数は, 全木集材の方が全幹集材よりも大きかった。全幹集材と全木集材のけん引抵抗係数の比とけん引本数との明確な関係は認められなかった。2)末口吊では全木, 全幹集材ともに, けん引抵抗係数の平均値はけん引本数とは関係なかったが, けん引中のけん引抵抗係数の変動幅は, けん引本数が増えるにつれて大きくなり, 全幹集材の方が金木集材よりも変動幅が大きかった。3)…方, 元口吊では, 全木, 全幹集材ともに, けん弓体数が増えるにつれてけん引抵抗係数の平均値は大きくなった。けん引抵抗係数の変動幅は, ヒノキ供試木ではけん引本数や全木, 全幹集材との明確な関係は認められなかったが, 枝の少ないスギ供試木の全木集材では, けん引本数が増えるにつれて変動幅が小さくなった。4)けん引抵抗係数から求めた元口吊り全木集材の1回当たり集材材積は, 末口吊り全幹集材の7割程度となる。
- 日本森林学会の論文
- 1989-12-01
著者
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