気管支 mucosal bridge 自験例 5 例の解析 : 肺癌の治療過程における内視鏡所見として

元データ 1993-05-25

概要

肺癌による気管支内腔の狭窄, 閉塞が, 化学療法や放射線治療によって改善した後に, mucosal bridgeが形成された5症例(扁平上皮癌2例, 小細胞癌3例)を経験した。これらは, 治療効果判定を目的として繰り返し気管支鏡検査が施行された過去3年間の当院肺癌症例のうち, 6.7%の頻度で認められた。さらに組織型別では, 中枢気道粘膜への浸潤傾向が強い扁平上皮癌, 小細胞癌では, それぞれ4.9%, 14.3%の頻度であったのに対し, 腺癌, 大細胞癌では1例も認められなかった。これらのmucosal bridgeは, 腫瘍の浸潤, 圧排による気管支内腔の狭窄のために気管支粘膜の癒着が生じ, 治療により内腔が再びひろがるにつれて, 癒着していた粘膜部分がひきのばされて形成されたかあるいは, 治療により癌細胞が消失し, 間質が残存して形成されたものと考えられた。

著者

長谷川 幹 神戸市立中央市民病院呼吸器内科
石原 享介 神戸市立中央市民病院呼吸器内科
梅田 文一 神戸市立中央市民病院呼吸器内科
岡崎 美樹 神戸市立中央市民病院呼吸器内科
片上 信之 神戸市立中央市民病院
坂本 廣子 神戸市立中央市民病院呼吸器内科
中井 準 神戸市立中央市民病院呼吸器内科
長谷川 幹 神戸市立中央市民病院
岩崎 博信 神戸市立中央市民病院呼吸器内科
冨岡 洋海 神戸市立中央市民病院呼吸器内科
石原 享介 神戸市立中央市民病院
布引 久子 神戸市立中央市民病院呼吸器内科
中井 準 神戸市立中央市民病院

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