活動性気管気管支結核症例における気管支鏡所見の検討
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概要
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1987〜1997年に複十字病院において気管気管支結核と診断され, かつ撮影された気管支鏡フィルムが読影可能な53例について, その気管支鏡所見と経過を荒井の改訂「気管気管支結核の気管支鏡所見分類」に従って再読影し, 併せて臨床所見も検討した。【結果】53例の性別年齢は男15例(23〜86歳, 平均51歳), 女38例(18〜84歳, 平均49歳)。胸部XP所見は有空洞例7, 肺野有所見非空洞例40, 他6例。診断時喀痰塗抹陽性41, 気管支鏡下検体で塗抹陽性6, 痰培養のみ陽性4, 塗抹培養共に陰性2例。有空洞例7例のGaffky号数平均6.6に対し, 非空洞例のうち痰塗抹陽性例のそれは5.1と, 非空洞例でも多量の排菌を認めた。診断時の気管支鏡所見で最も高度な変化の病型は, 荒井の2型4, 3a型8, 3b型36, 4a型1, 4b型2, 5b型2例。3b型36例では2/3の症例で気道壁の3/4周以上の病巣の広がりを認め, 80%の例で径の1/2以上の狭窄を示した。化療による3b→5型の変化は3カ月以上では60%に見られたが, 2カ月の化療では36%であった。また瘢痕化(5型)例の90%には気道狭窄が認められた。
- 日本呼吸器内視鏡学会の論文
- 2001-05-25
著者
-
尾形 英雄
結核予防会複十字病院呼吸器内科
-
中島 由槻
結核予防会複十字病院
-
水谷 清二
結核予防会複十字病院内科
-
水谷 清二
水谷呼吸器内科クリニック
-
水谷 清二
結核予防会複十字病院呼吸器科
-
水谷 清二
日本結核病学会非定型抗酸菌症対策委員会
-
水谷 清二
結核予防会研究所附属病院内科
-
白石 裕治
結核予防会複十字病院呼吸器外科
-
葛城 直哉
結核予防会複十字病院呼吸器外科
-
高砂 敬一郎
結核予防会複十字病院呼吸器外科
-
尾形 英雄
結核予防会結核研究所
-
尾形 英雄
結核研究所附属病院
-
葛城 直哉
結核予防会複十字病院 呼吸器外科
-
高砂 敬一郎
信州大学医学部外科学第二講座
-
白石 裕治
結核予防会複十字病院呼吸器センター外科
-
中島 由槻
結核予防会結核研究所附属病院第1外科
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