IPネットワーク上での映像配信サービスを対象とした利用者指向QoS制御手法の提案(<特集>高速ネットワークとマルチメディアアプリケーション)

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本稿では,分散マルチメディアサービスの典型例である映像配信サービスを対象に,そのサービス品質(Quality of Service : QoS)に対する利用者の満足度の向上を実現する,利用者指向QoS制御システムを提案する.特に,利用者のサービス品質に対する満足度の評価手法に着目し,以下の3種類のQoS劣化検出手法を提案する.1つ目は利用者自身がQoS劣化を検出する手動検出方式,2つ目はQoSパラメータの閾値を設定することによって,システムが自動でQoS劣化を検出する自動検出方式,3つ目はコストの概念を導入したこれら2つの方式のハイブリッド方式である.本稿ではさらに,映像配信サービスを実装した試作システムを構築し,提案した3種類のQoS劣化検出方式に対する利用者の満足度を調べる評価実験を行う.その結果として,同一の劣化検出方式でも映像の種類によって満足度が変化すること,また本試作システムにおいては,自動検出方式が最も適していることを示す.また,様々なQoS管理ポリシーに対して,自動劣化検出方式におけるQoS制御に対する評価実験を行い,その結果として,利用者指向QoS制御システムは,様々なシステム環境の下でも,QoS管理ポリシーに従ったQoS制御を可能にすることを示す.
一般社団法人情報処理学会の論文
2003-03-15

IPネットワーク上での映像配信サービスを対象とした利用者指向QoS制御手法の提案(<特集>高速ネットワークとマルチメディアアプリケーション)

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