小並列機能分割型プロセッサ用プログラムの一構築法
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概要
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機械語レベルの比較的小さな並列実行を目的とした小並列機能分割型プロセッサが研究されている.このようなプロセッサにおける並列性の検出には,スーパスカラプロセッサのように実行時に行われるものと,本論文で述べるようにコンパイル時に行われるものがある.一般に並列コンピュータでは,現在圭沈の逐次型コンピュータのように,プログラムの実行がシリアルでないので,ある命令の実行が並列に実行されている他の命令の実行に影響を及ぼす.したがって,並列プログラムの構築には,このことを考慮した構築法が必要である.本論文は,3〜4程度の機能別並列性をコンパイル時に抽出するプログラムの構築法に関するものである.このような並列処理の場合には,各命令はその種類により,あらかじめ実行されるユニットが決められており,しかも並列度力測、さい.それゆえ,小並列機能分割型プロセッサ用のプログラムを構築する上では,大並列のプログラムを対象とした手法を用いるまでもなく,簡単なスケジューリングと簡単な最適化アルゴリズムで,ほほ理想的なプログラムを構成できる.本論文では,従来のコンパイラにより生成されたオブジェクトコードから,小並列機能分割型プロセッサ用プログラムを構築する方法について述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-12-15
著者
-
李 鼎超
名古屋工業大学情報処理教育センター
-
李 鼎超
名古屋工業大学電気情報工学科
-
有田 隆也
名古屋工業大学電気情報工学科
-
曽和 将容
名古屋工業大学工学部電気情報工学科
-
河村 忠明
日本IBM (株)
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