パソコン用打鍵データ収集システム
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概要
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NEC PC-9800シリーズのパーソナルコンピュータで一般的に使用できる簡便なソフトウェアモニタ(打鍵データ収集システム)について述べる.このシステムでは,キーボードのキーが押されたとき,離されたとき,ディスクが作動したとき,ディスプレイの画面が書き換わったときなどに,事象の種類と生起時刻が記録される.研究の道具として計算機システムのヒューマンインタフェースにおける人間の側の機構を探るために使う,というのが本来の用法であるが,自分がよく犯す操作誤りを見つけ出して作業状況の改善に役立てるとか,ソフトウェアが虫のためにハングアップしたとき,その原因を突き止めるとかいった使いかたもある.このシステムは,特別なハードウェア的手当てを必要とせず,また2,3の例外を別とすればPC-9800シリーズにおいて一般的に成り立つ事実しか利用していないので,内容不明の市販ソフトウェアであっても測定対象にすることができる.3種の版があるが,そのうちの一つである,MS-DOS上で動くソフトウェアを対象とし,事象記録をバンク切り換え方式のRAMボードに蓄積する版では,記録セッションの長さは実用上無制限である.別に,得られた事象記録をファイル化する道具,そのファイルの内容を表示する道具などを用意している.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-12-15
著者
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木村 泉
中京大学情報科学部
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森川 治
工業技術院生命工学工業技術研究所人間情報部
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木村 泉
東京工業大学理学部・カーネギーメロン大学計算機科学科
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森川 治
製品科学研究所 基礎人間工学部 心理情報工学課
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粕川 正充
東京工業大学理学部情報科学科
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