タイミング情報利用可能なOSの作成
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概要
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人間どうしの対話では対話内容だけでなく、対話の間合いもスムーズな対話を実現する意味において重要な役割を持っている。対話の間合いが重要であることは、人間-機械間の対話においても同様で、ユーザの入力に対するタイムリーな応答はシステムをユーザに受け入れやすくすると同時にユーザのエラーを少なくさせる。逆に、入力に対する応答の過度の遅れはユーザに「入力されていない」、「入力が正しく行われていない」あるいは、「システムが何か間違えている」などと思わせ、システムを使いにくくする原因になっている。逆に人間はたとえ相手が機械であろうと、タイミングによって何等かの情報を相手(システム)に送っていると考えられる。従って、使いやすいシステムを構成する場合、このタイミング情報を制御できる機能が必要になってくる。またシステム構成の基礎となる、「対話におけるタイミング情報の意味付けの研究」を行なう場合にも、このような制御機能は必要である。この様な制御機能を持つ(実験)システムの実現方法として、計測・実験用の特殊なハードウェアをつくり、それを利用する方法があるが、設備がおおがかりになり、実験に使用できるソフトウェアの種類が限られるといった欠点がある。そこで、(1)機械の普及度、(2)ハードウェアに関する情報の入手しやすさ、(3)入力機器の操作タイミングがソフト的に取得可能な構造であること、(4)実験に使用できそうな多くのソフトウェアが市販されている、等の理由により、NECのPC-9801シリーズのパーソナルコンピュータ上のMS-DOS環境を改造することにより、上記機能を実現したので報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12
著者
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