演繹データベースにおける制約付最小不動点
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概要
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演繹データベースにおける再帰問合せの処理では問合せ中の選択条件を有効に利用して演算量を減少させることが重要である.既にトップダウン処理に基づいた方式ではこのような方法が知られている.従来のデータベースと親和性の良いボトムアップ処理に基づいた方式でこれを可能にすれば,システムの性能の改善をさらに図ることができる.本稿では問合せをもとの最小不動点より小さな最小不動点をもつ問合せに変形することにより効率化を図る方法を提案する.この方法は選択の分配法やマジック集合法などと同様に問合せを変形してからボトムアップ評価を行う方法の一種であり,制約述語と呼ぶ述語を用いて問合せを変形する.制約述語を定める節を求める方法を議論し,この方法が従来の方法では効果のなかった非線形問合せや相互再帰型の問合せにも有効であることを示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-09-15
著者
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伊藤 英則
(財)新世代コンピュータ技術開発機構
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伊藤 英則
財)新世代コンピュータ技術開発機構研究所
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宮崎 収兄
沖電気工業(株)研究開発本部総合システム研究所
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宮崎 収兄
沖電気工業 総合システム研
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