Nicotiana glutinosa とタバコとの接木植物におけるタバコモザイクウイルスの移動
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
When tobacco, Nicojiana tabacum variety Xanthi (scion) grafted on Nicotiana glutinosa (stock) was inoculated with TMV on its tobacco leaf several weeks after grafting, systemic necrosis of lateral shoot of N. glutinosa was observed 9 to 16 days after inoculation, in 13 out of 18 tests. Similarly, when N. glutinosa (scion) grafted on tobacco (stock) was inoculated with TMV on its tobacco leaf, systemic necrosis was observed on the apical portion of N. glutinosa 15 to 24 days after inoculation, in 4 out of 11 tests. From these necrotized portions TMV was recovered in high concentration. When any of the leaves of N. glulinosa grafted with tobacco were inoculated with TMV, necrotic lesions appeared only on, the inoculated leaves. However, no systemic infection was observed in the tobacco part. When doubly cleft-grafted plant-N. glutinosa (scion), tobacco (middle part), and N. glullnosa (stock) -was inoculated with TMV on its tobacco leaf, systemic necrosis began to appear on the lateral shoots of the stock N. glulinosa 10 to 14 days after inoculation. Contrary to this, when doubly cleft-grafted plant-tobacco (scion), N. glutjnosa (middle part), and tobacco (stock)-was inoculated with TMV on the leaves of either of the two tobacco shoots, mosaic symptoms appeared on the young leaves of the opposite tobacco shoot 15 to 24 days after inoculation. This fact indicates that TMV is able to move from one tobacco shoot to another without hindrance from the middle part, N. glutinosa. Immediately and 5 days after the appearance of systemic necrosis due to TMV infection, the affected lateral shoots of N. glulinosa were fixed with FAA and serial sections from these materials were examined for the distribution of the necrotized portions caused by the TMV which had been moved. The first appearanance of necrosis was observed with in young phloem tissues next to the apical meristem. Then the necrotic portion extended gradua11y to the surrounding tissues. No necrotic portions were found at the growing point and its peripheral meristematic ce11s. And no necrosis was observed in the mature ph1oem at leastf or 2 weeks after inoculation. It is concluded that TMV moved through enucleate mature sieve tubes of N. glutinosa plant into the young ph1oem and multip11es there to form necrotic lesion, and that TMV is incapable to multiply within the meristematic tissues.
- 日本植物病理学会の論文
- 1968-01-31
著者
関連論文
- (5) イネ馬鹿苗病菌胞子を短期間に多量に作る方法 (昭和40年度地域部会講演要旨(関西部会))
- (23) 開花時期を異にしたイネにおけるイネ馬鹿苗病感染強度の比較 (イネの病害(昭和40年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- アズキモザイク病に関する研究
- ダイズベと病菌の卵胞子形成過程の電子顕微鏡観察
- ダイズベと病菌の卵胞子および分生胞子の感染による全身発病
- 数種べと病菌の卵胞子形成に及ぼす水および湿度の影響
- (73) ダイズべと病の全身発病機構 (昭和56年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (72) ダイズべと病菌の卵胞子形成過程の電顕観察 (昭和56年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (7) ダイズべと病菌の蔵卵器および卵胞子形成に及ぼす水と温度の影響 (夏季関東部会講演要旨)
- ダイズべと病菌分生胞子の花器および莢接種による卵胞子固着種子の形成
- ダイズべと病の病斑中での蔵卵器および卵胞子形成に及ぼす水と温度の影響
- (63) ダイズべと病菌の卵胞子固着種子について (昭和55年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (28) コムギ赤さび病菌感染による数種イネ科植物でのカロースの分布 (昭和55年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- トウモロコシべと病罹病葉中の菌糸の形態と分生胞子形成能との関係
- トウモロコシべと病罹病葉の抽出後における分生胞子形成能発現の様相
- (15) 数種のべと病菌の卵胞子形成に及ぼす水の影響 (秋季関東部会講演要旨)
- (18) コムギ赤さび病罹病葉中のカロースの検出方法 (夏季関東部会講演要旨)
- (113) トウモロコシベと病罹病葉の胞子形成能と組織内菌糸の形態との関係 (昭和54年度 日本植物病理学会大会講演要旨)
- (112) トウモロコシベと病罹病葉の胞子形成能の解析 (昭和54年度 日本植物病理学会大会講演要旨)
- (105) コムギ赤さび病菌のコムギ・オオムギ・トウモロコシへの侵入・感染過程の観察 (昭和54年度 日本植物病理学会大会講演要旨)
- ツルマメベと病菌の病斑部での蔵卵器および卵胞子形成に及ぼす水と温度の影響
- (6) ツルマメベと病菌の寄主体内での卵胞子形成条件 (昭和53年度地域部会講演要旨(秋季関東部会))
- (118) タイ国のイネ・イ***ー・オレンジ・リーフ・ウイルスの伝播 (昭和48年度 日本植物病理学会大会講演要旨)
- (40) バンコクにおけるイネのウイルス病・白葉枯病の季節変動 (昭和45年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (59) 水稲体内のポリフェノール (病害抵抗性(昭和32年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- (140) 小麦裸黒穂病に対する風呂場浸の有効時間について (麦類の病害(昭和32年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- 粟不稔病特にその病原線蟲について
- 樟の黒斑病接種試驗成績
- (43) 一時的N欠乏のイネいもち病発生に及ぼす影響 (昭和38年度地域部会講演要旨(関西部会))
- ウイルスの汁液接種前または接種後にすり付けた 2, 3 のたん白質性感染阻止物質の作用
- ウイルス病に感染した局部壊死斑寄主における壊死斑の転移
- (108) タバコモザイクウイルス(TMV)のモザイク型寄主(MH)と壊死斑型寄主 (NH) との接木植物に発生させた萎凋現象について (昭和44年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (18) ウイルスすり付け接種後の経過時間と各種感染阻止物質の作用 (昭和43年度地域部会講演要旨(九州部会))
- (144) 寄生細胞によるウイルス情報の解読 : (ウイルス病発生機構の一考察) (ウイルス病(昭和43年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- タバコモザイクウイルス威染による Nicotiana glutinosa の壊死斑形成を過敏感反応と称するのは不適当である
- Nicotiana glutinosa とタバコとの接木植物におけるタバコモザイクウイルスの移動
- (10) タバコモザイクウィルス感染によるNicotiana glutinosaの壊死斑形成を過敏感反応と称するのは不適当である (昭和42年度地域部会講演要旨(九州部会))
- アカザ搾汁液のウイルス感染阻止作用について : 不和合性感染阻止物質 (アカザ搾汁液) に対する植物細胞質の過敏感反応
- (106) アカザ搾汁液中のウイルス感染阻止物質 (ウイルス病(昭和41年度日本植物病理学会))
- 温度および湿度がモモアカアブラムシによるダイコンモザイクウィルスの伝搬におよぼす影響
- モモアカアブラムシによるダイコンモザイクウイルスの伝搬 : アブラムシの口針そう入方法とウイルス感染部位
- イネ心枯線虫病
- (89) アカザ搾汁液のウイルス感染阻止作用について (ウイルス病(昭和40年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (21) Pellicularia filamentosa と Corticium sasakii に対する有機ヒ素剤の阻害効果の比較 (昭和37年度地域部会講演要旨(九州部会))
- (3) ダイコンモザイクウイルスの 2,3 の系統の電顕による形態的観察 (昭和37年度地域部会講演要旨(九州部会))
- (2) Turnip mosaic virus の系統分布について (昭和37年度地域部会講演要旨(九州部会))
- (107) ダイコンモザイクウイルス(DMV)の検定植物について (ウイルス病(昭和37年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (29) イネ紋枯病菌のビート苗に対する病原性 (特用作物,牧草の病害(昭和37年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (18) 暖地ビート苗立枯れの病原学的研究(第1報) : ビート苗の生育度と立枯病発生との関係 (昭和36年度地域部会講演要旨(九州部会))
- (156) イネ yellow orange leaf virus の純化および超薄切片による観察 (昭和46年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- 稲小粒菌核病に侵された水稲茎基部体内成分の変化
- 水稲茎基部各部位の小粒菌核病被害度の差異及びそれらの炭水化物,窒素含量について
- 水稲に対する珪酸施用と稲小粒菌核病被害度との関係
- 稲の熟度と稲小粒菌核病被害度との関係(I) : 稲小粒菌核病被害度及び稈侵入の時期的観察
- 稲小粒菌核分生胞子に関する2,3の知見(その1) : 圃場に於ける分生胞子の飛散及び菌核からの分生胞子形成過程について
- ニコチアナ属植物の葉に各種処理を施してできた斑点における放射性同位元素P^,S^の集積
- (145) 植物の病斑部に於ける同位元素P^,S^の集積について(第1報) (昭和29年度大会(2))
- (5) 病斑部におけるP^(放射性同位元素)の集積について (昭和29年度九州部会)
- ササゲモザイク病に関する研究
- (129) 甘橘潰瘍病菌とそのバクテリオフアージに関する研究 (I) (細菌病(昭和32年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- (10) マサキのモザイクバイラス病について (昭和28年春季九州部會)
- 桐の天狗巣病の傳染試驗 (昭和24年度大會(第20囘日本農學大會部會))
- (21) 稻白葉枯病細菌のファージについて (昭和28年春季九州部會)
- 討論 (B. 土壌伝染)
- Turnip mosaic virusの系統分布について〔英文〕
- 植物体内のpolyphenol成分と植物病原菌(V) : 稲熱病菌及び稲胡麻葉枯病菌によるflavonoidの分解利用
- 植物体内のpolyphenol成分と植物病原菌(IV) : 種々のphenol物質と稲熱病菌,稲胡麻葉枯病菌との関係
- 植物体内のPolyphenol成分と植物病原菌 (III) : C^でラベルした桐葉中のPolyphenolの桐炭疽病菌による分解
- 植物体内のPolyphenol成分と植物病原菌 (II) : 桐葉中に含まれる2, 3のPolyphenol及びその桐炭疽病菌の生育に及ぼす影響
- (23) 植物体のポリフェノール成分と植物病原と植物病原菌(II) : 稲熱病菌, 胡麻葉枯病菌によるフラボノイドの分解 (昭和33年度九州部会)
- (65) 桐葉中に含まれるポリフエノールと桐炭疽病菌との関係 (病害抵抗性(昭和33年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- (64) C^でラベルした桐葉中のポリフェノールの桐炭疽病菌による分解 (病害抵抗性(昭和33年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- 植物体内のポリフェノール成分と植物病原菌 (1) : 水稲体内のポリフェノールについて
- (114) たばこ野火病菌フアージの分離とその2, 3の性質 (細菌病(昭和33年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- (70) BacteriophageによるBacteriaの定量 (昭和30年度大会(2))
- BacteriophageによるBacteriaの定量
- 稲白葉枯病菌に於て抵抗性罹病性両水稲品種を通過させて起こる寄生力の変化
- 稲白葉枯病に対する水稲品種の生育時間による抵抗性の変化
- (3) Phageによる稻白葉枯病菌の生存の檢定 (昭和29年度九州部会)
- (163) イネ・イ***ー・オレンジ・リーフ・ウイルスの寄主範囲 (昭和47年度 日本植物病理学会大会)
- (30) 葉いもち病の進展における夏期の不連続現象 (昭和44年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (24) クサブエ・千秋楽のいもち病の病勢進展速度と薬剤防除効果 (菌類病(昭和42年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (176) イネ心枯線虫病防除法としての臭化メチル種子くん蒸 (殺菌剤(昭和41年度日本植物病理学会))
- (17) ダイズ褐斑粒および播種期と病徴との関係 (昭和37年度地域部会講演要旨(九州部会))
- (111) アズキモザイクウイルスとササゲモザイクウイルスとの関係 (ウイルス病(昭和37年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (17) コモンベッチ葉脈壊疽ウイルスについて (昭和36年度地域部会講演要旨(九州部会))
- (110) ササゲ種子中の TMV 阻止物質について (ウイルス病(昭和36年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (10) アズキモザイク病病原ウイルスについて (昭和35年度地域部会講演要旨(九州部会)
- (9) コモンベッチから分離したvirusについて (昭和34年度九州部会)
- (101) ヘアリーベッチのモザイク病 (ウイルス病(昭和35年度日本植物病理学会大会))
- (14) Nicotiana glutinosa茎中のTobacco Mosaic Virusの移動 (昭和33年度九州部会)
- Nicotiana glutinosaのタバコモザイクバイラスによる壊死斑形成に関する研究(第2報) : エーテル処理の壊死斑形成阻害効果について
- (130) 稲萎縮病の奇主植物に関する研究 (予報) (ウイルス病(昭和33年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- タバコ炭疽病病斑に於ける放射性同位元素P^,S^の集積
- 煙草品種の立枯病耐病性に就いて (發表豫定の研究要録)
- (96) 園芸作物バイラス病の耐病性品種に関する研究 第5報 : 放射性同位元素P^, S^によるアブラムシのダイコンモザイク病伝搬について (ウイルス病(昭和32年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- (93) ササゲモザイク病について (ウイルス病(昭和32年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- 大豆新病害ねむり病とその病原菌Septogloeum sojae n. sp.について
- (71) サツマイモの萎縮病(所謂モザイク病)の傳染性について (昭和28年度大会(2))
- (165) N.glutinosaに於けるTMVの移動とその解剖学的観察 (ウイルス病(昭和33年度 日本植物病理学会大会講演要旨))