5種の土壌伝染性ひも状ウイルスによって生ずる封入体の微細構造の比較電顕観察
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概要
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Wheat yellow mosaic virus (WYMV)またはwheat spindle streak mosaic virus (WSSMV)罹病コムギ, barley yellow mosaic virus (BYMV)罹病オオムギ, oat mosaic virus (OMV)罹病エンバクおよびrice necrosis mosaic virus (RNMV)罹病イネの葉組織細胞を電顕観察により比較した。OMVを除く4種のウイルスに感染した細胞中には複雑な膜状構造物が集まって生じた封入体およびpinwheel封入体が認められた。OMVによって生ずるpinwheel封入体を構成している板状構造物は3層構造で, 厚さ9-11nmであったが, 他の4種のウイルスによって生ずるpinwheel封入体は単層で, 厚さ11-13nmであった。これらの結果はWYMV, WSSMV, BYMV, RNMVの4種のウイルスの間の類縁関係は深く, OMVはこれらのウイルスとは類縁関係がやや離れていることを示すものと思われる。
- 1981-09-25
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