CMVに感染したササゲおよびキュウリ葉内に生成される脂質過酸化物の酵素的分解
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ササゲとキュウリ葉における脂質過酸化物分解酵素の細胞内分布とCMVに感染した場合の酵素活性の変化について検討した。両植物葉では本酵素活性の大部分は原形質膜に分布しており, 他に小胞体やミトコンドリア, マイクロボデー分画にも多少の分布が認められた。CMVの局部感染宿主であるササゲではCMV感染後12時間以内に本酵素の活性が急速に増大し, また, 過酸化反応の指標として使用したマロンアルデヒドの量も著しく増大した。しかし, 局部病斑出現以後は両者共漸減の傾向を示した。一方, これと対照的に全身感染宿主であるキュウリの場合は, 感染後10日を経ても酵素活性やマロンアルデヒド含量に殆んど変化はみられなかった。
- 日本植物病理学会の論文
- 1979-12-26
著者
関連論文
- (143) キュウリ斑点細菌病菌の生産する毒性物質とその作用 (昭和55年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (18) キュウリ斑点細菌病菌の分泌する毒性物質について : 毒性物質処理による細胞微細構造の変化 (東北部会講演要旨)
- (21) キュウリ斑点細菌病に関する研究 : (2) 罹病組織における宿主細胞及び細菌細胞の微細構造の変化 (昭和53年度地域部会講演要旨(東北部会))
- (240) CMV感染ササゲ葉における局部病斑の形成とピリジンヌクレオチドレベル (昭和52年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (27) 酸化不飽和脂質によるウイルス増殖阻害 (昭和51年度地域部会講演要旨(東北部会))
- キュウリ・モザイク・ウイルス感染ササゲ葉における過敏感反応時の脂質過酸化反応
- キュウリ・モザイク・ウイルス感染ササゲ葉で生産される局部病斑形成阻害物質の分離と同定
- (199) CMVに感染したササゲ葉における脂質過酸化反応 (昭和51年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (11) CMV 感染ササゲ葉から分離された抗ウイルス性物質の同定 (昭和50年度地域部会講演要旨(東北部会))
- (219) CMV感染ササゲ細胞の過敏感死 (昭和50年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- CMVに感染したササゲおよびキュウリ葉内に生成される脂質過酸化物の酵素的分解
- (240) CMV感染組織における過酸化物の生成とhydroperoxide cleaving enzyme活性の変動 (昭和54年度 日本植物病理学会大会講演要旨)
- キュウリ・モザイク・ウイルス感染ササゲ葉に形成された局部病斑の表面構造に関する2・3の観察
- (209) CMV感染ササゲ葉に形成される局部病斑の表面構造 (昭和53年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- キュウリ・モザイク・ウイルス感染ササゲ葉の脂質過酸化反応時におけるエチレンの生成
- (156) 局部感染宿主で生産される抗ウイルス性物質について (昭和49年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- 植物ウイルスの感染と増殖に関する研究 : VII. CMV感染タバコ葉における葉緑素の分解
- (167) ウイルス病におけるモザイク病徴の形成
- 植物ウイルスの感染と増殖に関する研究 : VI. キュウリ・モザイク・ウイルス感染組織の代謝変動の解析
- (6) CMVの増殖に及ぼすクロラムフェニコール, P-フルオロフェニールアラニンの影響 (東北部会講演要旨)
- 植物ウイルスの感染と増殖に関する研究 : (1) キウリモザイクウイルス感染葉に見られる呼吸の異常
- 植物ウイルスの感染と増殖に関する研究 : V. キュウリモザイクウイルス感染の可溶性たんぱくとイソ酵素の変化
- (16) CMV 感染葉の呼吸 とくにウィルス系統による呼吸経過の相違について (昭和43年度地域部会講演要旨(東北部会))
- (2) CMV感染によるタバコ葉細胞の形態変化 (昭和42年度地域部会講演要旨(東北部会))
- (24) CMV の増加と葉内 RNase 活性 (昭和40年度地域部会講演要旨(東北部会))
- 植物ウイルスの感染と増殖に関する研究 : IV. CMV感染による細胞RNA合成の抑制
- (14) 接種葉におけるCMV増殖曲線の解析 (東北部会講演要旨)
- (122) CMV感染組織におけるウイルスの移行 (昭和45年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (1) ウイルス感染細胞の形態変化 (東北部会講演要旨)
- (91) CMV 感染タバコ毛茸細胞の初期反応 (昭和44年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (17) 植物のウイルスに対する獲得抵抗性について : 第1報 前接種による抵抗力獲得 (昭和43年度地域部会講演要旨(東北部会))
- (147) CMV 感染葉の Polysome (ウイルス病(昭和43年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (119) CMV感染葉におけるhistoneの変動 (ウイルス病(昭和42年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (25) CMV 感染葉における DNA 代謝 (昭和40年度地域部会講演要旨(東北部会))
- (94) CMV 接種葉における RNase 活性の変動 (ウイルス病(昭和40年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (99) CMV 接種葉における細胞核の DNA・RNA の変化 (ウイルス病(昭和39年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (120) CMV 接種葉におけるウイルス核酸・タンパクの出現時期 (ウイルス病(昭和38年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- 小粒菌核病によるイネの倒伏について
- (94) CMV感染葉における蛋白質, 核酸の変動 (ウイルス病(昭和37年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (33) イネ小粒菌核病罹病イネ組織崩壊に関する酵素について (菌類,細菌類の生理(昭和36年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- イネ小球菌核病菌の菌核形成に関与する物質
- (39) 稲小球菌核病菌の毒性物質 (2) (稲の病害(昭和35年度日本植物病理学会大会))
- (38) 稲小球菌核病菌の毒性物質について (稲の病害(昭和33年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- (165) 稲小球菌核病菌に対する細胞の初期反応 (病害抵抗性(昭和33年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- (33) 稲小粒菌核病菌の生理 第4報 : 菌のアミノ酸利用に就て (稲の病害(昭和32年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- 小粒菌核病菌の生理 : (II) 生育因子に就いて
- 稲小粒菌核病菌の生理 : 窒素代謝に就いて
- 養殖アマノリの疾病に関する研究-7-各地に発生する赤腐病病原菌の栄養生理と病原性について
- 養殖アマノリの疾病に関する研究-6-ノリ赤腐病菌の栄養生理について
- 養殖アマノリの疾病に関する研究-2-白クサレ様病発生に至る藻体生理の変動
- 養殖アマノリの疾病に関する研究-1-白クサレ様病罹病組織の窒素代謝について
- 養殖アマノリの疾病に関する研究-4-ノリ癌腫病の発生について
- 養殖ノリの疾病に関する研究-3-白クサレ症状発現葉における燐酸代謝について