日本におけるタバコ立枯病発病抑止土壌の選抜と抑止土壌中におけるPseudomonas solanacearum菌数の推移
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概要
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Pseudomonas solanacearumによって発生するタバコ立枯病の発病抑止土壌を選抜するために, 国内のタバコ栽培畑から216, 点の土壌を採取した。温室内で, これらの土壌にタバコ苗を移植後, 本病原細菌を接種し, 発病の有無を調査することで抑止土壌を選抜した。その結果, 9点の土壌に移植したタバコの発病率は, 助長土壌のものよりも有意に低かった。これら9点の抑止土壌の土性は, 8点が壌質土壌, 1点が砂質土壌であり, 壌質土壌のうち4点が火山灰土壌であった。さらに, 抑止土壌に本病原細菌を添加して菌数の推移を調査したところ, 火山灰土壌を含む壌質土壌では菌数の減少がわずかであったのに対して, 砂質土壌では急激に減少した。以上の結果から, 日本のタバコ畑の中にタバコ立枯病の発病抑止土壌が存在していることを確認し, さらに, これらの抑止土壌における病原菌の生存には, 本病原細菌数の減少を伴うものと, 伴わないものの2種類あることが明らかになった。
- 日本植物病理学会の論文
- 1997-08-25
著者
-
田中 博
日本たばこ産業株式会社葉たばこ研究所
-
原 秀紀
日本たばこ産業 (株) 葉たばこ研究所
-
原 秀紀
日本たばこ産業株式会社葉たばこ研究所(現)日本たばこ産業株式会社本社
-
田中 博
東北大農研
-
古賀 一治
日本たばこ産業株式会社葉たばこ研究所(現)日本たばこ産業株式会社岡山葉たばこ技術センター
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