文脈依存NCEグラフ文法とその構文解析可能性
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概要
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グラフ文法は, ビジュアルオブジェクトに対する生成, 解析, 変換などの操作を数学的に厳密にモデル化するメカニズムを提供する. 本論文では, まず, 文脈依存NCEグラフ文法と呼ぶ非常に柔軟なグラフ書き換えメカニズムを持つグラフ文法を定義する. この文法はよく知られた(文脈自由)NCEグラフ文法の文脈依存形への拡張となっており, 広いクラスのビジュアル言語のグラフ構文規則を柔軟に定式化することができる. そして, 文脈依存NCEグラフ文法に基づいたグラフ構文規則の定式化についてシグナルフローグラフを例に用いて説明する. 次に, 文脈依存NCEグラフ文法の構文解析可能性について議論する. 構文解析可能性とは, 文法により生成されるグラフに対して, 文法のプロダクションの逆適用によりそのグラフを生成する導出を見つけることができるという性質である. そして, 文脈依存NCEグラフ文法が構文解析可能であるための十分条件を与える. NCEタイプの文脈依存グラフ文法の定式化とその構文解析可能性に関する研究は本論文が初めてのものである.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 2001-05-15
著者
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