属性ブロック線図文法
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概要
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ブロック線図は, 制御システムやフィルタなどの構造を簡潔にかつ分りやすく表現することができる図的モデルであり, 線図上で構造に付随するさまざまな情報を定義してシステムの動作や特性の解析を可能にする道具である。我々は, ブロック線図の生成規則を定式化したブロック線図文法と, その文法に基づいてブロック線図を解析するパーサを報告した。制御システムなどの解析や設計を支援するにはブロック線図の構文規則だけでなく, 構造に付随するさまざまな情報, すなわち意味を形式的に定義し, 計算するためのモデルが不可欠である。本研究では, まずブロック線図に付随するさまざまな情報を導出するためのモデルとして(文脈依存型)属性グラフ文法を定式化し, これに基づいた属性ブロック線図文法を定義する。次に, 属性ブロック線図文法に基づいてブロック線図を構文解析し, 各ノードに流れる信号の入力と出力の関係式を意味規則に基づいて導出するブロック線図パーサ属性評価器を実現する。さらに, グラフ書き換えによりブロック線図の部分構造を認識するための書き換え規則に意味規則を付加する。これにより認識した部分構造の情報も属性として導出できるようになる。
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1997-09-24
著者
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