ソフトウェア信頼度成長曲線に関する統合モデルのZグラフとその応用
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概要
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ソフトウェア信頼度成長曲線に関する統合モデルは, これまで提案された多くのモデルをカバーできるだけでなく, これまでモデル化されていなかった領域もカバーする.そのため, このモデルを用いれば既存のSRGMより高い精度で残存フォールト数を推定することができる.統合モデルのパラメータ推定法としては, 確率過程に基づく最尤推定法と解析的に近似解を求めるY方程式法がすでに提案されている.これらの推定法は一般に時刻t=0から最新時刻までの全データを使ってパラメータを推定することが主たる目的であり, データの断片から各時点における局所的なパラメータを求めてその結果を表示することに対する配慮はなされていなかった.本論文では, 局所的なパラメータの変動を2次元グラフ上で視覚的にとらえることのできるZグラフを提案する.Zグラフは実データの断片からでも簡単な計算で得ることができるところに特徴がある.これを用いることによりデバッグ状況の時々刻々の変化を容易に把握することができる.実データに対してZグラフを描いたところ, 各時点でどの従来モデルに最も近いかが容易に把握できた.また, 得られたパラメータを用いて残存バグを推定した結果, 従来の2つの推定方法による推定結果と推定精度に差がないことが分かった.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2000-09-15
著者
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