文字輪郭線の円弧と直線とによる近似
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概要
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与えられた線図形をディジタル的に正確に表現しようとすると, 線図形が与えられている領域を細かく縦横に分割することが必要となり, 取り扱うべき情報量が厖大なものとなってしまう. 元の図形に忠実に, しかも情報量少なく近似する方法の一つとして, 線図形上の点を適当な間隔で標本化して記憶しておき, 他の部分は適当な関数によって補間することが考えられる. 本稿では円弧と直線とによるディジタル文字輪郭線の近似について検討を行う. 元の線図形と近似図形との近さは, 曲線の法線方向に測った量が人間の感覚との整合性がよい. 与えられた任意の曲線から法線方向に一定距離離れた線が満たすべき式を導く. 法線方向に一定距離離れた線の式は, 与えられた曲線が初等的な関数の場合, 直線あるいは円弧のときにしか陽の形には求められない. 碁盤目状の領域に表現されている平仮名「あ」と漢字「超」とについて, 直線あるいは円弧による近似を試みた結果, 十分なデータ圧縮機能のあることがわかった. 800×80Oの碁盤目状の領域に表現されている「あ」の場合, 元の輪郭線データの約5%の標本点があれば, 円弧あるいは直線による補間によって, 与えられた元の輪郭線と目視ではほとんど区別できない程度の近似図形を得ることができる. 人間の感覚と整合性のよい元の曲線の法線方向に測った誤差と, 計算の容易な座標軸に沿って測った平均2乗誤差との間には, 2乗の関数関係があるので平均2乗誤差を近似のよさの評価尺度とすることが可能である.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1985-07-15
著者
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