変種変量生産におけるスケジューリング支援エキスパートシステム構築のためのルールベースの構造化方法

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製造業において,消費者ニーズの個性化に対応するため,製造工程スヶジュニルを時々刻々変更して所望の条件にできるだけ近い状態で製造を続けることが必要である.スケジュールの頻繁な変更に追われる専門家を支援するため,段階的なシステム構築が容易なエキスパートシステム(ES)の適用が進められている・実用上必要と思われるルールを理上に組み込むと処理速度が遅くなり,専門家支援ができないという問題がある・これは組合せ計算やバックトラックの多い専門家のロジックをそのままルール化すると,ルール実行時の条件照合処理量が膨大になるためである.上妃の問題点を解決するために,本論文では,1)条件照合処理の負荷が大きいロジックの替りに,局所的な段通解を求めたりパックトラックの発生要因を先読みするロジックをルール化し,2)推論エンジンは,推拾中に条件照合処理が多く発生する部分ほど条件照合範囲を限定して処理するというルールベースの構築方式を提案した・本方式を適用した結果,ES を利用した場合のスケジュール立案時間は,専門家がそのすべてを手作業で行う場合の1/5程度に短縮できた.また,本方式に従って構造化した同一のルールに対し推論中の条件照合範囲を限定した結果,計算機処理の分は,条件照合範囲を限定しない場合の約4倍に高速化できた.これより,変種変量生産下のスケジューリング支援にESが適用可能であるという見通しを得た.
一般社団法人情報処理学会の論文
1992-11-15

変種変量生産におけるスケジューリング支援エキスパートシステム構築のためのルールベースの構造化方法

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