意味属性に基づくテキストベース検索方式
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
検索指示文と各テキストの見出し文(検索対象文)との文間類似度を用いてテキストを検索する方式について述べる.テキストの検索方式として,文の中からキーワードを抽出して比較する方式が知られているが,単語間の比較であるため,検索指示文「頭が痛い」でキーワード「頭痛」が付与されたテキストを検索できない.また,検索指示文および各検索対象文を意味構造に変換して比較する文照合方式も試みられているが,「頭痛がする」と「頭が痛い」の関係のような,複数の単語の組合せが一方の文の単語と同義の関係にある場合の検索は行えない.このような類義関係も扱える方式として,文の意味を意味属性の集合で近似的に表すことにより,検索指示文と検索対象文との間の類似度を算出して検索する方式を提案する.具体的には,(1)文中に含まれる単語の意味を,複数の意味属性の集合で表現する,(2)文の持つ意味を,文中に含まれる単語の意味属性の集合として扱う,(3)意味属性の集合間の類似度を,文間の類似性の尺度とする.本方式を適用したテキストベース検索システム(TBRS)を実現し,「けがや病気の応急手当」に関するテキストを対象に評価実験を行った.その結果,約90%の検索成功率を得ることができ,本方式の有効性を検証した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-09-15
著者
関連論文
- 相関ルールの視覚化によるデータマイニング支援方式
- 検索キーの文章定義による日本語対話処理 : 文章間の意味的照合によるユーザ入力支援
- 検索対象テキストDB自動決定法の検討
- 特徴要素別にカテゴリ-選択を行う高速パタ-ン照合法
- テンプレートを用いた複合語翻訳方式
- 相関ルールの視覚化によるデータマイニング支援方式
- 新聞記事における複合名詞の構造に着目した分析
- 抽出パターンの階層的照合に基づく日本語テキストからの内容抽出法
- 日本語対話処理のためのユーザ入力支援
- 意味属性に基づくテキストベース検索方式
- 意味属性に基づくテキストベース検索処理
- 抽出パターンの階層的照合に基づく内容抽出法
- 文字相互の接続関係を用いた文字認識高速化の検討
- 特徴要素別に候補選択を行う文字パタン照合の並列処理法