複合類推を用いた物理現象の理論形成
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概要
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理論形成は,実世界の現象を解析し,その仕組みを計算機上でモデル化する試みである.理論形成の有力な解決手法として類推があげられる.しかしながら,類推には,対象となる事実(ターゲット)と十分な類似性を持つ既知の事実(ベース)が存在するかどうかに推論能力が大きく左右されるという問題があった.この問題に対し,本論文では,対象の部分的な類似性に着目して,複数のべースからの推論結果を複合的に利用して問題解決を行う複合類推手法を提案する.また,本手法を物理現象の理論形成システムに適用して,類推の問題点の1つとされる対象間の類似性の検出に関する問題,複数のベースを利用するためのターゲットの分割に関する問題,推論結果の統合に関する問題などについて考察する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-06-15
著者
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