手続き型言語におけるアルゴリズミックデバッギングの一実現方式
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概要
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システムのガイドに従ってバグを究明する従来のアルゴリズミックデバッギング手法では,手続き型言語には適用できない,検出できるのはバグを含む関数であり,バグを含む文まで限定することはできない,文の記述漏れに関するバグは検出できない等の問題点があった.これに対して,手続き型言語を対象とし,変数値エラーに対して,変数値エラーを引き起こした可能性のある文の集合であるCritical Sliceを用いた決定性のバグ究明方式が提案されている.本論文では,プログラムのテストにおいて観察される,出力異常エラー(変数値エラーを含む),出力漏れエラー,および,出力なし無限ループエラーの3つのエラーに対するCritical Sliceに基づいたバグ究明方式を提案する.出力漏れエラーがあると,プログラマがエラーを誤認する可能性について述べ,そのような場合には,出力文の間の依存関係を導入することにより,エラーの誤認を回避することができることを示す.また,本バグ究明方式を実現するためのシステムの構成,処理内容,および,ユーザインタフェースについても述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-11-15
著者
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