エージェントとユーザの共同演奏システム(<特集>次世代ヒューマンインタフェース・インタラクション)
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概要
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本研究の目的は, 音楽演奏の経験に乏しいユーザがエージェントとともに即興演奏を行うことができる環境を実現することである.このようなシステムを実現するためには, (1)音楽演奏の経験に乏しいユーザが即興演奏をすることを可能にする方法, (2)即興演奏を行うエージェントの構成方法という2つの問題を解決する必要がある.本論文では, まず(1)に対してaugmented improvisationと呼ぶ概念を提案する.おおまかな音高変化をユーザが指定し, システムが詳細な音高を音楽的知識に基づいて決定することにより, ユーザがどのような入力を行ったとしても, 必ず伴奏に調和した演奏がなされるとともに, ユーザに大きな自由度を開放することができ, その結果演奏の経験に乏しいユーザが即興演奏を行うことを可能にする.また, (2)に対して, 視覚と音楽の両面によって表現される「楽器エージェント」の構成について論ずる.エージェントの大局的な動作と局所的な動作を区別して扱うことにより, 視覚的動作とフレーズ生成の首尾一貫した扱いが容易になる.ユーザは視覚・音楽の両面においてエージェントとインタラクションを持つことができる.ALIVEシステムのセッティングを用いてシステムを試作し, ユーザに試使用してもらい意見を聞くことにより, 本研究で提案した方法の妥当性が示唆された.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1998-05-15
著者
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