増進的複製による型付き素性構造差分計算手法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文は増進的複製による型付き素性構造の差分演算の計算手法を提案する.制約に基づく言語理論で使用される型付き素性構造の集合には,表す情報の包含関係を示す半順序関係が定義され,この半順序関係から2つの束演算-最小上界である汎化と最大下界である単一化-が定義される.差分演算は,表す情報の間に包含関係がある2つの型付き素性構造に対して,それらの情報の差を表す-すなわち,情報の少ない方との単一化が情報の多い方を与える-型付き素性構造で,極小情報の型付き素性構造の中の特定の1つを得る演算である.差分演算は単一化や汎化よりも素性アドレス集合,型記号,共参照関係が入出力で複雑な関係になる.そこで,差分を計算するために必要な有向グラフ操作技法を開発した.差分演算は,言語情報記述の階層化による記述の効率化,情報の共有や分割による言語処理の効率化などを行う際に有用である.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-11-15
著者
関連論文
- 実世界指向情報統合に向けて
- 実世界指向情報統合に向けて
- B.A.Davey and H.A.Priestley 著, "Introduction to Lattices and Order", Cambridge University Press, 248p., 1990
- 否定的情報により拡張された型付き素性構造
- 増進的複製による型付き素性構造差分計算手法
- 型付き素性構造の差分演算
- 増進的複製による型付き素性構造汎化手法
- COLING '92 Nantes参加報告
- 文法規則の構造共有による選言的素性構造単一化の効率化
- 圧力分布センサによる人の触行動の実時間識別とその個人適応手法
- π-計算の名前制限の名前生成による実装の正しさ