(52)REMI法によるウリ類炭そ病菌の病原性関連遺伝子CTM1の単離
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概要
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REMI(Restriction Enzyme-Mediated Integration)法を用いて,ウリ類炭そ病菌から病原性欠損株NA138株を分離した.NA138株からプラスミドレスキュー法によって挿入ベクターとその近傍領域の染色体DNAを回収した後,挿入領域近傍の塩基配列を決定し相同性検索を行った.その結果,挿入領域近傍の配列は,酵母のユビキチンタンパクリガーゼTom1と高い相同性を示したので,この配列に対応する遺伝子をCTM1と命名した.CTM1遺伝子がNA138株の病原性欠損の原因遺伝子であるかを調べるために,CTM1遺伝子の破壊実験を行った.野生株のゲノムライブラリーから,CTM1遺伝子を含むゲノムクローンを単離した.次にCTM1遺伝子のORF内部にハイグロマイシン耐性遺伝子を導入することによりCTM1遺伝子破壊ベクターを構築し,この破壊ベクターを本菌の野生株へ導入した.その結果,得られたハイグロマイシン耐性形質転換株は高頻度で病原性欠損を示した.この結果よりCTM1遺伝子がウリ類炭そ病菌の病原性に関与していることが明らかになった.
- 2003-02-25
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