(7)Gibberella fujikuroi雌性不稔株FGSC7610の三量体Gタンパク質βサブユニット遺伝子(gfgb1)破壊株の交配能と病原性
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概要
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Gibberella fujikuroi(Fusarium subglutinans)は平板培地で生育させた菌叢(♀)上に交配型が異なる株の分生胞子懸濁波(♂)をかけることによって交配し,完全世代を形成する.雌性稔性を持つFGSC7611株(MAT1-1)の三量体Gタンパク質βサブユニット遺伝子gfgb1を破壊すると,この株を♀として交配を行った場合に完全世代形成が見られなくなるばかりでなく,サトウキビに対する病原性も低下することを既に報告した(井山ら,2002).そこで,雌性稔性不全・雄性稔性であるFGSC7610株から同様な方法でgfgb1破壊株を取得し,この破壊株をFGSC7611株(♀)と交配したところ,正常に子嚢殼,子嚢及び子嚢胞子を形成し,FGSC7610 gfgb1破壊株が雄性稔性を保持していることか明らかになった.以上より,Gタンパク質βサブユニットは交配における雌性稔性に関与していることが示唆された.一方,FGSC7610 gfgb1破壊株ではFGSC7611 gfgb1破壊株と同様にサトウキビに対する病原性が低下していた.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
著者
-
寺岡 徹
東京農工大学大学院
-
有江 力
東京農工大学大学院
-
寺岡 徹
東京農工大学共生科学技術研究院生命農学部門
-
金子 功
農環研
-
有江 力
東京農工大学
-
井山 真琴
東京農工大農
-
金子 功
理研(現)UC Berkeley
-
井山 真琴
東京農工大学
-
有江 力
東京農工大
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