(4)佐賀県のキュウリ病害における薬剤耐性

概要

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佐賀県内のキュウリ圃場において発生が多い,うどんこ病,べと病および褐斑病の防除薬剤を検討するために,各種薬剤に対する感受性検定を行った.うどんこ病菌(6圃場から採取した7菌株)について,キュウリ子葉を用いたリーフディスク法により検定を行ったところ,DMIのトリアジメホン剤とトリフルミゾール剤に対して高〜弱耐性を示した.また,アゾキシストロビン剤に対しては,6菌株が耐性であった.べと病菌(3圃場から採取した3菌株)については,リーフディスク法により検定を行ったところ,全てアゾキシストロビン剤およびメタラキシル剤に対して耐性を示した.また,褐斑病菌(8圃場から採取した31菌株)については,薬剤添加PDA培地上で検定を行ったところ,3菌株がベノミル剤,ジエトフェンカルブ剤の両剤に対し耐性を示した.さらに,アゾキシストロビン剤2,000倍を散布したキュウリ苗において,接種による検定を行ったところ,菌株によっては防除効果が著しく低下しており,本剤に対する耐性菌の発生が考えられた.
2003-02-25