(形式的仕様)オブジェクト指向ソフトウェアテストのためのカラーペトリネットスライシング技術(<特集>オブジェクト指向技術)
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概要
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オブジェクト指向ソフトウェアは,生成,削除,継承,動的束縛など実行時に決定される性質を持つ.これらの性質は状態爆発問題を起こすため,ソフトウェアの挙動に関するテストや解析を困難にしている.これらの性質を持つソフトウェアを効率的にテストするために,我々は状態図とクラス図で記述した仕様をカラーペトリネット(CPN)へ変換するテスト方法を提案した.CPNは拡張ペトリネットの1つであり,状態爆発問題を解決する形式技術として知られている.しかし,この技術を利用しても大規模システムに対しては十分に効果的にテストを行うことは難しい.既存の単体テストはメソッドやクラス単位であり,複数のクラス間やメソッドによって実現された機能を状態図レベルでテストする方法はない.本論文では,CPNのためのスタティックスライシング技術を提案することで,機能ごとにテストすることを可能にする.機能ごとにテスト可能にすることで,従来よりも効率的にそして開発初期段階でのテストを可能にする.
- 2003-06-15
著者
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