864. 西日本の下部ジュラ系産のテチス系二枚貝 Posidonotis dainellii
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概要
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本州西端部の豊浦層群西中山層のFontanelliceras fontanellense帯(プリンスバキアン後期)にMonotis様二枚貝(正式には未記載)が産出することは, これまでに海外の研究者からも注目されていた。今回, 広島大学および美禰市歴史民族資料館に保管されている保存良好の標本を検討した結果, この種はイタリー・ギリシヤのほぼ同期の黒色頁岩から知られるPosidonotisの模式種P. dainelliiにほぼ確実に同定され, 従来不明確であった本種の耳状部や表面彫刻の詳細があきらかとなった。本種の広汎な分布は擬浮遊性の生活様式(産状から強く示唆される)と関係があると考えられ, 同じ化石帯から産するアンモナイト群と共に, 地中海方面との生物地理上の関連を示す要素として注目される。
- 日本古生物学会の論文
- 1988-10-31
著者
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速水 格
Geological Institute, University of Tokyo
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速水 格
Geological Institute University Of Tokyo
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Hayami I
Geological Institute University Of Tokyo
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