Simulated Annealingによる大規模生産計画問題の解法
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概要
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Simulated Annealing(SA)は,非常に強力な組合せ最適化問題の解法であるが,現実の問題への適用を考えるといくつかの問題点がある.ひとつは問題解決に比較的長時間必要な点である.これは大規模な問題を比較的短時間で解かなくてはならないような場合に問題となる.もうひとつの問題点は,目的関数を一つしか扱うことができないという点である.現実の組合せ最適化問題はほとんどの場合複数の評価基準を持ち,それら全てをバランス良く準最適化する必要がある.本論文ではSAのこれらの短所を克服するために,高速に解の評価を行うための伝播アルゴリズムVP2およびSAの多目的最適化問題への拡張であるSA/Mを提案し,その効果を工場の操業計画問題を使って検証する.我々は,SA/MとVP2を用いることにより,専門家が2日かけて立案する計画よりも良い操業計画を約40分で立案することができた.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-09-28
著者
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