交叉によるスキーマ保存
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概要
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遺伝的アルゴリズムの交叉の役割を考察する.遺伝的アルゴリズムが低次数だまし問題に有効であることを示す.標本(ビット列)集合内部におけるスキーマを含有する標本の個数の経時変化を調べる。遺伝操作をスキーマ増殖操作とスキーマ減衰操作に分ける。標本数の増殖率と減衰率とを導入する。増殖率と減衰率を数式で算出,グラフ曲線化する。曲線形状に基づき標本数の経時変化が安定相と非安定相に区別されることを説明する。安定相にある場合,標本数は不動点へ向かって収束する。スキーマを含有する標本の適応値平均と標本集合全体の適応値平均との大小関係が反転することで相転移が生じることを説明する。交叉は標本集合の多様性を保ち,副次的効果として標本数の経時変化を安定相にとどめ,スキーマを保存する機能のあることを示す理論値と実験値を比較,検証する.
- 1997-05-26
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