フンボルトペンギン(Spheniscus humboldti)の舌骨装置について<解剖学>
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概要
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フンボルトペンギンの舌骨装置を観察した。中舌骨はすべて軟骨で構成され舌組織に埋没し,舌と同様に矢尻型を呈していた。底舌骨は短く,後舌骨と癒合していた。舌骨角のうち,角は中舌骨後方で小さく突出し,鰓角は角鰓骨と上鰓骨から構成され,その比は約3:1であった。フンボルトペンギンの中舌骨はすべて軟骨から成り,底舌骨と後舌骨の癒合は,この種の特徴であると思われた。
- 日本野生動物医学会の論文
著者
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進藤 順治
北里大学獣医学部生物環境科学科野生動物学研究室
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小林 寛
日本歯科大学新潟歯学部口腔解剖学教室第1講座
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進藤 順治
北里大学野生動物学研究室
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進藤 順治
新潟市水族館:日本歯科大学新潟歯学部
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小林 寛
日本歯科大学新潟歯学部解剖学第一講座
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小林 寛
日本歯科大学(解剖学)
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