フランスにおける作文教育の改革
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概要
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本小論は,フランスにおける作文教育の改革が具体的に,どのような方法で実現されようとしているのか,そこに計画された新しい提案を対象にしたものである。児童の自発性を尊重し,動機づけをえたコミュニケーションの作文をすすめ,自由作文を積極的に取り入れた革新的な提案とともに,フランス文化の根幹をなす文学的表現(作家の文章)に学んで,洗練化を強力にはかるテキスト再現という新しい方法をかかげている。自由と規範(型・表現の目)という表現力育成に欠かすことのできない,この両者を有機的に統合する学習を目指すものである。まことに画期的な提案とみることができる。ここでは,テキスト再現の指導法に力点をおいて,その改革成就の決め手となる一つの方法を明らかにしたものである。This paper is intended to shed light on a new proposal which aims at renovating writing education in France.Distinguished approaches presented in this proposal are regarding writing for communication with an assured sense of purposes,free writing with spontaneous motivation and reconstitution of text.These approaches are organised to provide an integrated learning opportunity for writing.A thorough analys is here in particular is presented of“a reconstitution of text”which is based on the understanding of the rhetric of literary texts,examining the details of the teacher's books.
- 大阪教育大学の論文
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