徳島県由岐沖で採集されたParagonaster ctenipes SLADEN(ヒトデ綱,ゴカクヒトデ科)
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概要
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Paragonaster ctenipesはSLADEN(1889)によってパンダ海の標本について記載された.その後,FISHER(1913)は背板の顆粒と側歩帯板および腹側板の棘数が多いことで区別されるParagonaster ctenives hyvacant九回をフィリピンの標本について記載した.今回,酒井勝司博士(四国女子大)のご好意で,徳島県沖で採集されたヒトデ標本多数を調べる機会を得たが,その中に前記2種の中間の特徴をもつ1個体が発見された.従ってParagonaster ctenipes hypacanthus FISHER は,Paragonaster ctenipes SLADENそのものに帰せられるべきものである.なお,本報告は琉球列島を含む日本の周辺海域における本種および属Paragonasterの最初の記録である.
- 日本動物分類学会の論文
- 1987-12-25
著者
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