東北地方6県における喘息発作死 : 平成4年より平成13年までのアンケート調査成績
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概要
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平成4年より13年まで,喘息発作死の調査を東北地方6県において実施した.毎年2月初旬に前年1年間の喘息発作死の有無をハガキで確認し,その後詳細な調査票で各症例を把握した.10年間の合計で299名(男性:186名,女性:113名)の喘息発作死症例を把握した.50歳以上の中高年が2/3と多く,50歳未満では10歳代が最も多かった.78%が外来患者であり,医療機関を受診した時点で,その60%が心肺停止状態であり,89%が大発作以上であった.今回の発作から死亡に至たるまでは,2時間以内が25.6%,1日以内が39.6%,1日以上が34.8%であった.罹病期間では,1年以上10年未満が最多であったが,喘息が発症して1年未満で死亡した症例が16名存在した.過去1年間の重症度では,重症が34%,中等症が45%,軽症が21%であった.東北地方の喘息発作死数はここ5年間明らかな減少を示し,その数は当初の約1/4にまで低下した.
- 日本アレルギー学会の論文
- 2004-05-30
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